最終更新日:2026年6月4日
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「会計ソフトを使っているのに、申告書の最後の完成ステップがよくわからない」
青色申告会の相談窓口でも、この悩みを持つ方は毎年います。freeeやマネーフォワードを導入していても、「申告書に出てくる項目の意味」「どこで確認すればいいか」「提出ボタンを押すまでの流れ」がわからなくて手が止まってしまう。この記事では、その「最後の壁」を一気に解決します。
まず確認:自分の申告パターンはどれ?
申告書の種類は、青色か白色か・課税事業者かどうかで変わります。最初にパターンを把握しておくと、準備の手間が激減します。
| パターン | 条件 | 必要な申告書類 |
|---|---|---|
| A:青色・免税 | 前々年売上1,000万円以下かつインボイス未登録 | 確定申告書+青色申告決算書 |
| B:青色・課税(簡易課税) | インボイス登録済み・簡易課税を選択 | 確定申告書+青色申告決算書+消費税申告書 |
| C:青色・課税(本則課税) | インボイス登録済み・本則課税 | 確定申告書+青色申告決算書+消費税申告書+付表 |
| D:白色・免税 | 青色申告の承認なし・インボイス未登録 | 確定申告書+収支内訳書 |
青色申告と白色申告の違いが不明な方は→青色申告と白色申告の違い
消費税の課税・免税の判断は→フリーランスの消費税 免税と課税どっちが得?
申告前に揃える書類・データ一覧
「書類が足りなくて申告書を完成できない」——これが一番多いつまずきです。12月中に以下を確認・保管しておくと、1〜3月の作業がスムーズになります。
全員共通
- 売上台帳・請求書控え(会計ソフトに入力済みであれば不要)
- 経費の領収書・レシート(会計ソフト入力済みなら保管のみ)
- マイナンバーカード(e-Taxで電子提出する場合)
- 還付先の銀行口座情報
- 国民年金の控除証明書(10〜11月にハガキで届く)
- 国民健康保険料の納付額(自治体から通知 or 支払い記録で確認)
控除を使う人は追加で
- iDeCoの小規模企業共済等掛金払込証明書(10〜11月に郵送)
- 小規模企業共済の掛金払込証明書(同上)
- 生命保険・地震保険の控除証明書(10〜11月に各保険会社から郵送)
- ふるさと納税の寄附金受領証明書(各自治体から随時送付)
- 医療費の領収書・集計表(医療費控除を申請する場合)
⚠️ iDeCo・小規模共済の証明書は会計ソフトへの手動入力が必要です。銀行連携では取得できません。毎年10〜11月にポストを確認してください。
申告書を完成させる全手順(5ステップ)
会計ソフトを使っている場合、確定申告書の作成は「帳簿の仕上げ」さえ終われば、ほぼ自動で完成します。
Step1:年間の取引入力を完成させる
12月31日時点のすべての売上・経費が入力されているか確認します。銀行・カードの自動連携で未処理の取引がないか、年末にチェックする習慣をつけてください。家賃や光熱費の業務使用割合(按分)も、この段階で入力します。
Step2:控除証明書の情報を入力する
iDeCo・小規模共済・生命保険・国民年金・国保の支払額を手動で入力します。これが抜けると、数万円単位で損をします。各ソフトで「控除」または「所得控除」メニューから入力できます。
Step3:決算処理と青色申告決算書の確認
減価償却資産がある場合は償却費を計上します。棚卸資産がある業種は期末在庫を確認します。ほとんどのフリーランスは減価償却・棚卸の対象が少なく、この工程は数分で終わります。その後、青色申告決算書(売上・経費の集計)の数字を見て、大きな違和感がないか目視確認します。
Step4:確定申告書を自動作成・確認する
会計ソフトの「確定申告書を作成」ボタンを押すと、青色申告決算書の数字を引き継いで申告書が自動生成されます。以下の項目だけ自分の目で確認してください。
- 第一表の「所得金額」欄:事業所得の金額が正しいか
- 「所得から差し引かれる金額」欄:入力した控除が全部反映されているか
- 「課税される所得金額」欄:マイナスになっていないか(なっていれば申告書の完成)
- 「還付される税金」または「納める税金」欄:金額に違和感がないか
Step5:e-Taxで電子提出する
確認が済んだら、会計ソフト内のe-Tax連携機能で電子送信します。マイナンバーカードをスマートフォンに読み取らせる「スマホ用電子証明書」方式が最も簡単です。送信後に「受付結果」の画面が表示されれば完了です。
freee・マネーフォワード・やよいの操作ポイント
| ソフト | 申告書作成の操作 | e-Tax連携 |
|---|---|---|
| freee | 「確定申告」→「申告書類の作成」で画面の質問に答えながら進む。初心者でも迷いにくい | ソフト内からe-Tax送信可。スマホアプリにも対応 |
| マネーフォワード | 「確定申告」→「申告書類」から決算書・申告書を確認・修正。口座連携の自動仕訳が多い人に向く | Web版のみe-Tax送信可。アプリ単体では不可 |
| やよいの青色申告 | 「申告・申請」→「確定申告書」から作成。不明点は電話サポートで確認できる | e-Tax連携あり。サポート体制が手厚く初回申告者に向く |
→ 各ソフトの詳細な機能・料金比較:freee会計の正直レビュー / マネーフォワードクラウドの正直レビュー / やよいの青色申告オンラインの正直レビュー
やりがちな間違い3つ
「あとから追徴課税になった」案件のほとんどはこの3パターンです。
間違い①:控除証明書を入力していない
iDeCoや小規模企業共済の証明書は、会計ソフトに手動で入力しないと控除が反映されません。「証明書は届いたけど、ソフトに入れていなかった」という相談を窓口でも毎年受けます。年間数万円の損失になります。
間違い②:家賃・光熱費の按分を忘れる
在宅ワークのフリーランスは、家賃・電気代・通信費のうち業務使用割合分を経費にできます。「プライベートな支出だから」と遠慮して計上しない方が多いですが、合理的な根拠(業務使用時間・面積比率)があれば正当な経費です。
間違い③:消費税の申告を忘れる
インボイス登録をして課税事業者になった方は、所得税の確定申告とは別に消費税の確定申告も必要です(期限は3月31日)。会計ソフトで自動作成されますが、「所得税の申告だけ済ませた」という見落としが起きやすいです。消費税の申告については→フリーランスの消費税 免税と課税どっちが得?
提出スケジュールとe-Tax提出方法
申告期間
- 所得税の確定申告:翌年2月16日〜3月15日(還付申告のみ1月1日から可)
- 消費税の確定申告:翌年1月1日〜3月31日(所得税より2週間長い)
- 住民税:確定申告書を提出すれば自動的に反映。別途申告不要
e-Taxの提出方法
最も簡単なのはスマートフォン+マイナンバーカードの組み合わせです。マイナポータルアプリでカードを読み取り、会計ソフトのe-Tax送信機能から直接提出できます。税務署に行く必要はありません。
マイナンバーカードを持っていない場合は「ID・パスワード方式」が使えますが、事前に税務署で手続きが必要です。まだマイナカードを持っていない方は早めに取得することをおすすめします。
まとめ|申告書は「帳簿の仕上げ」が9割
- 自分の申告パターン(青色/白色・免税/課税)を最初に把握する
- iDeCo・小規模共済の控除証明書は10〜11月に届く。ソフトへの手動入力を忘れずに
- 申告書の作成はソフトが自動化してくれる。確認は「所得金額」「控除の反映」「納税額」の3点だけ
- 消費税の課税事業者は所得税とは別に消費税の申告(期限3月31日)も必要
- e-Tax提出でスマホ完結。税務署に行く必要はない
電子申告(e-Tax)に切り替えると65万円控除を受けやすくなります。→e-Taxの始め方【2026年版】もあわせてご覧ください。
会計ソフトを使えば、申告書の作成自体はそれほど難しくありません。難しいのは「年間を通じた帳簿管理」です。日頃から記帳を習慣化しておくと、1〜3月の申告作業が大幅に楽になります。
📊 確定申告書の作成・e-Tax提出まで対応している会計ソフト
- 📘 freee会計(30日間無料):質問形式で申告書を作成。スマホでe-Tax提出まで完結
- 📗 マネーフォワードクラウド(1ヶ月無料):口座・カード連携が豊富。帳簿入力を自動化
- 📙 やよいの青色申告オンライン(初年度無料):電話サポートあり。初めての申告でも安心


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