e-Taxの始め方【2026年版】|スマホとマイナンバーカードで確定申告

確定申告の基本

最終更新日:2026年6月4日

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この記事を書いた人: 元青色申告会職員として17年間、年間500人以上の個人事業主・フリーランスの確定申告を現場で直接サポートしてきました。記帳指導・会計ソフト指導・労働保険事務・損害保険・生命保険業務を担当。

「e-Taxって難しそう」――そう思って、毎年税務署に足を運んでいませんか?

わかります。私も青色申告会の窓口に座っていたころ、「e-Taxはよくわからないから窓口でお願いします」という方が多かった。でも、今のe-Taxはまったくの別物です。スマホとマイナンバーカードがあれば、自宅のソファに座ったまま申告が完結します。

しかも2025年10月から、以前使えた「ID・パスワード方式」の新規申込が停止されました。これからe-Taxを使い始める人は、マイナンバーカードを使う方法一択です。早めに慣れておいて損はありません。

この記事では、フリーランス・個人事業主がスマホとマイナンバーカードでe-Tax申告を完了するまでの手順を、元青色申告会職員が現場目線でまとめました。


【最重要】ID・パスワード方式が事実上終了

「マイナンバーカードを持っていないからe-Taxを使っていた」という方は要注意です。

マイナンバーカードなしで使えた「ID・パスワード方式」は、2025年10月1日から新規申込が停止されました。既存の利用者は引き続き使えますが、今後は廃止の方向です。これからe-Taxを始める方は、マイナンバーカードによる認証が必須になります。

まだマイナンバーカードを持っていない方は、市区町村窓口またはオンラインで申請を。受取まで1〜2か月かかることがあるので、確定申告シーズン(2〜3月)の前に動いておくのが鉄則です。


e-Taxに必要なもの

スマホで申告するか、PCで申告するかで少し異なります。

スマホで申告する場合(おすすめ)

  • マイナンバーカード
  • マイナンバーカードの暗証番号(数字4桁)
  • NFC対応スマートフォン(iPhone 7以降・Androidの大半)
  • マイナポータルアプリ(無料)
  • 会計ソフト(freee・マネーフォワード・やよい等)

2026年1月からiPhoneのマイナンバーカード対応が本格化し、カードをスマホにかざすだけで認証できるようになりました。ICカードリーダーは不要です。

PCで申告する場合

  • マイナンバーカード
  • ICカードリーダー(市販品・2,000〜3,000円程度)またはスマホとのペアリング
  • 国税庁「確定申告書等作成コーナー」または会計ソフト

PCの場合でもスマホをICカードリーダー代わりに使う方法があるため、ICカードリーダーの購入は必須ではありません。


スマホ+会計ソフトで申告する手順(4ステップ)

フリーランス・個人事業主が一番ラクなのは、会計ソフトからそのままe-Tax送信する方法です。国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を別途使う必要がありません。

Step 1|マイナポータルに登録・ログイン

スマホに「マイナポータル」アプリをインストールし、マイナンバーカードをかざして本人確認を完了します。初回のみ必要な作業です。

暗証番号は「署名用電子証明書のパスワード(英数字6〜16桁)」と「利用者証明用電子証明書のパスワード(数字4桁)」の2種類を使います。カードを作ったときに設定したパスワードなので、忘れた方は市区町村の窓口でリセットできます。

Step 2|マイナポータル連携で控除証明書を自動取込

マイナポータルと会計ソフトを連携すると、控除証明書のデータが自動で取り込まれます。紙の証明書を手入力する手間がなくなるのが最大のメリットです。

2025年分(令和7年分)の申告から、以下の書類が自動取込の対象です(発行機関が対応している場合)。

自動取込できる書類 対応する控除
iDeCo拠出証明書 小規模企業共済等掛金控除
生命保険料控除証明書 生命保険料控除
地震保険料控除証明書 地震保険料控除
社会保険料控除証明書(国民年金) 社会保険料控除
住宅ローン残高証明書 住宅借入金等特別控除

「でも、会計ソフトとマイナポータルをつなぐのが面倒そう」という方へ。実際には会計ソフト内のボタンを1〜2回クリックするだけです。一度つないでしまえば、翌年以降も自動で引き継がれます。

iDeCoの控除について詳しくは→フリーランスのiDeCo節税ガイド【2026年最新版】

Step 3|会計ソフトで申告書を作成・確認

freee・マネーフォワード・やよいのいずれも、日々の入力が完了していれば申告書は自動で作成されます。画面の指示に沿って控除額を入力し、「申告書プレビュー」で数字を確認してください。

確認のポイントは3つです。

  1. 青色申告特別控除額:e-Tax提出なら65万円(または75万円)になっているか
  2. 控除証明書の金額:マイナポータルから自動取込した数字と手元の証明書が一致しているか
  3. 還付・納付額:昨年と大きく変わっている場合は入力漏れを疑う

Step 4|e-Tax送信・受付番号を確認

「e-Tax送信」ボタンを押すと、マイナポータルアプリが起動してマイナンバーカードの認証画面になります。カードをスマホにかざして暗証番号を入力すれば送信完了です。

送信後、数分〜数時間以内に「受付番号」がメッセージボックスに届きます。これが申告完了の証明です。印刷または画面キャプチャで保管しておきましょう。

還付金が振り込まれるのは、e-Taxなら申告後おおむね2〜3週間です(書面申告は1〜2か月かかることもある)。早く手元に戻ってくるのもe-Taxのメリットです。


e-Tax提出と青色申告特別控除75万円の関係

フリーランス・個人事業主にとって、e-Taxを使う理由はもう一つあります。青色申告特別控除の最大額が変わるのです。

申告方法 青色申告特別控除額
e-Tax提出 + 優良な電子帳簿の保存 75万円(令和9年分〜予定)
e-Tax提出のみ(電子帳簿なし) 65万円
書面(紙)で申告 65万円

「優良な電子帳簿」とは、freee・マネーフォワード・やよいなど、訂正・削除の履歴が自動記録される会計ソフトで作った帳簿のことです。会計ソフトをすでに使っている方は、電子帳簿保存法の設定を確認するだけで75万円控除の要件を満たせることが多いです。

75万円控除の詳しい条件は→青色申告控除が75万円に!2026年改正で何が変わる?


まとめ|e-Taxはもう「難しいもの」じゃない

  • ID・パスワード方式は新規申込終了→これからはマイナンバーカード一択
  • スマホ(NFC対応)があればICカードリーダーは不要
  • マイナポータル連携で控除証明書の手入力がなくなる
  • 還付金が2〜3週間で振り込まれる(書面より格段に早い)
  • e-Tax + 電子帳簿保存で青色申告特別控除が最大65万円(令和9年分から75万円予定)

e-Taxの操作に慣れたら、確定申告全体の流れもあわせて確認しておきましょう。→フリーランス確定申告のやり方完全ガイドもあわせてご覧ください。

会計ソフトを使っていれば、e-Tax送信はボタン数回で終わります。「今年こそe-Taxで」と思っている方は、まずマイナポータルアプリのインストールから始めてみてください。

e-Taxに対応した会計ソフト3選

どれも無料期間があります。e-Tax送信まで一気通貫で使えます。まず試してから選んでください。

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